リーダー育成の極意
先日、製造業のA社長と話をしていた時に、こんな話を聞きました。
「製造の仕事をさせていたときは、なかなか思うような成果が出なかった社員がいたんです。でも、営業部に配属を異動させたら、驚くほど成果が出るようになったんですよ。人って、どんなことで能力を発揮するかわからないですね。」
同じ社員なのに、仕事の内容を変えただけで成果が大きく変わったのです。
私は、この話を聞いて、改めて適材適所を見極めることはとても重要なことだと思いました。
人には、それぞれ得意、不得意があります。
人と話すことが得意な人もいれば、黙々と作業することが得意な人もいる。
その社員が、どのような仕事で能力を発揮できるのか?
これを見極めることは、経営者の大切な仕事だと思っています。
私は、「適材適所を判断するのは」社長にしかできないと考えています。
しかし、ここで一つ注意しなければならないことがあります。
それは、「この社員は、この程度しかできない」と、今やっている仕事だけを見て、その社員の能力を判断してしまうことです。
「この社員は、営業には向いていないな」
「この社員に新しい仕事を任せるのは無理だろ」
「この社員はリーダーには、向いていないな」
そう判断してしまうと、その社員には、その仕事を経験する機会すら与えられません。
これでは、本人が持っている潜在的な能力が表に出ることはありません。
とはいえ、これまで何人もの社員を見てきた経営者の経験や判断も、あながち間違ってはいないと思います。
しかし、これまでの経験から判断できるのは、その社員の今までの姿であって、これからの可能性まで判断できるとは限りません。
私は、ここがとても重要だと考えています。
私自身の体験からも、これまでいろんな経験をしてきました。20代の頃は、お笑い芸人を目指していたこともありましたが、今は、リーダー育成のコンサルタントをしています。現在、やっている仕事は、20代の時には、全く想像もつかなった世界です。これまでも、自分が気づいていなかった潜在能力が開花する場面も多々ありました。
今まで経験してきて思うことは、
「体験してみないと、できるか?できないか?は、わからない。」
ということです。
本人がやってみたい仕事があれば、やってみることで、潜在能力が引き出されることもあるでしょう。
しかし、多くの場合には、自分のやりたい仕事や、強みを理解している人は少ないと思います。
だからこそ、社長が、適材適所に配置し、経験させてみることが、とても重要なのです。
そうは言っても、「とりあえず、やってみろ。」と言って、任せても上手くいかないこともあると思います。
なぜなら、本人の能力や経験、やる気に任せている場合が多かったりします。
それでは、上手くいきません。
なぜなら、社員が新しい仕事を経験し、できる仕事を増やしていくための「仕組み」がない場合が多いからです。
仕組みをつくり、仕組みの中で運用すれば、その人が、その仕事に向いているかどうか判断できるようになります。
仕組みを作らずに、社員の可能性を、今の能力だけで判断してしまうのは、もったいないです。
仕組みの中で、体験できる場を新たに与えていくことで、新たな可能性を引き出していけるようになります。そして社員の成長にも、会社の成長にもつながっていきます。
今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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